入場動作 足の運び



■動作の説明

【デビ】弓道では射場への入場についても型があります。バラバラ入るのではなく全員が動作をそろえることで美しく見えます。 日々稽古する仲間と入場することもあれば、審査の様に初めて会う人と入場することもあります。初めて会う人でも動作をそろえるためには、決まった動作(足の運び・礼)を共通のタイミングで実施する必要があります。 自分の入場する順番での決められた動きを覚え、1番は2番以降を考慮したテンポ(呼吸)で動き、2番以降は1番の作るテンポにあわせて入場します。 この動画では「1秒毎に太鼓を鳴らし」テンポを取っています。実際には太鼓などはなりませんので、「1番が作る心のテンポ(呼吸)=太鼓の音」ととらえてください。

【セン】Youtubeの再生速度を変更することで、タイミングが変えられます。
  ・もう少し早い0.8秒刻み → 1.25倍
  ・標準 :1秒毎
  ・もう少しゆっくり1.3秒刻み → 0.75倍
日々の練習・弓道審査の対策にもどうぞ。

<1番>

  1. @吸う息で左足(下座の足)を的正面にやや大きく踏み出し、
  2. A吐く息で上座に向かい、左足踵から右足を踏み出す。
  3. B吸う息で左足を右足に揃え、上座※に意を注ぎ、
  4. C息を吐く。
  5. D吸う息で礼をして、
  6. E息を吐く。
  7. F吸う息で体を起こし、
  8. G息を吐く。 H吸う息で左足を踏み出す。
  9. 〜 道場の大きさに併せて数歩進み(この動画は道場狭い想定なので3歩進んで)、角を直角に曲がる。 ※上座:上座の向きの優先順位は、神棚、国旗、脇正面左方向です。審査の時、第二射場や仮設射場のように神棚、国旗がない場合は、脇正面左方向が上座にあたります。

<2番以降>

  1. @吸う息で左足を的正面に踏み出し、
  2. A吐く息で上座に向かって右足を踏み出し、
  3. B吸う息で上座に意を注ぎながら、左足を右足に引き寄せつつ 揖をする(10センチ屈体)
  4. C吐く息で体を起こし、
  5. D吸う息で左足を踏み出す。 次の射手は前の射手のDの踏み出しに合わせて@の足を踏み出します。
    〜 道場の大きさに併せて数歩進み、角を”丸く”曲がる。

参考文献:弓礼・弓法問答集(改訂版)【平成28年4月】「Q11.入退場の方法を教えてください」


ホーム > 弓道活劇 > 入場動作 足の運び

(c)デビール田中 : 問い合わせ