■動作の説明
【デビ】射場で弓を引くだけが弓道ではなく、正しい入場から退場まで(ひいては普段の生活・人生まで)が弓道という道に含まれます。
射場での動きを俯瞰して、入場口から射位への入場・射位からの退場口への動きを動画で説明しています。
【セン】射法八節を覚えて弓を引けるようになっても、射場にみんなで入場したときの手順がちぐはぐになりがち。俯瞰した動きを頭の中に描いてチャレンジ!
<入場>
- 入場口から1番から順番に入場し、自身が行射する本座へ進みます。
左足(下座の足)から入場し揖(1番は礼)した後、的正面へ数歩進み、脇正面(右)へ向きをかえ進みます。5番(落)の位置を通り過ぎた後、(左足が1歩と数えて)大前は1番の位置へ向かい、 16歩目で的正面(左)へ向きを変え、本座へ進みます。(おおむね三歩。四歩目で両足がそろう) 2番は4テンポ(4歩)遅れてついていくので12歩目、3番は8歩目、4番は4歩目で、5番は落的通り過ぎるタイミングで、的正面(左)へ向きを変え、本座へ進みます。
(※通常的間隔は1.8mのため、4歩で進むには1歩45cmの歩幅になる。的間隔が狭い1.2mなどの場合は30cmの歩幅となる。的間隔で歩幅を決め老若男女問わず同じ幅で歩くことで、全員が向きを変えるタイミングがそろう) ・本座の線の30cm〜40cm手前につま先が来る様に立ち止まり、跪坐します。 その際、膝頭が本座の線にそろうようにし、超えないようにします。
- ・本座で、前立最後の射手の弦音で、そろって揖を行います。 その後、立ち上がり、前立最後の射手が後退し右へ一歩踏み出すタイミングで、 そろって左足から一歩踏み出し射位へ進みます。1歩目はやや広く、2、3歩は普通に進みます。 (※本座から射位までは2m、35cm手前に立つとすると、165cmとなるため、60cm→55cm→50cmくらいの歩幅で進む。厳密ではない)
- ・射位の線の30cm〜40cm手前につま先が来る様に立ち止まり、跪坐します。 その際、膝頭が射位の線にそろうようにし、超えないようにします。(本座と同じ)
- ・その後、腰を切り、開き足をして行射へ移っていきます。
<退場>
- ・1番は足を閉じた後、すぐに曲がり始め退場口に向かいます。
- ・2番から4番までは、控えの1番の末弭の前をめがけて進み、右へ曲がり退場口に向かいます。
- ・5番は一歩後退して直角に右へ進み、本座の線を越えた後、左へ曲がり退場口に向かいます。
- ・それぞれ、退場口の直前で上座へ揖を行ってから退場口を通り射場を出ます。
※なお、五人立射場で4人で行射(四的が落)の場合、4番は5番の後退する位置まで下がって退場します。3人で行射(三的が落)の場合、3番は前に退場します。
参考文献:弓礼・弓法問答集(改訂版)【平成28年4月】「Q11.入退場の方法を教えてください」 「Q89.審査、競技の五人立ちでの退場について教えてください」 大幅に加筆してます。