2008年度以前 事前公開問題


秋田県(2008年度)

この中から2問出題される

初段

  1. 弓道を始めて「自分が変わった」と思うことを述べなさい。
  2. 弓道修練の目的を述べなさい。
  3. 「足踏み」について述べなさい。
  4. 三重十文字について述べなさい。

弐段

  1. 毎日の練習で、心がけていることについて述べなさい。
  2. 礼記射義の「内志正しく」について述べなさい。
  3. 「胴造り」について述べなさい。
  4. 基本体の必要性について述べなさい。

参段

  1. 「礼に始まり礼に終わる」について述べなさい。
  2. 射を行う場合の平常心について述べなさい。
  3. 「引分け」について述べなさい。
  4. 弦が切れた場合の処理の仕方について述べなさい。

四段

  1. 弓道修錬を日常生活に取り入れていることについて述べなさい。
  2. 弓道の倫理性について述べなさい。
  3. 「息合い」について述べなさい。
  4. 射法訓の「金体白色、西半月の位なり」について述べなさい。

五段

  1. 「射即生活」について述べなさい。
  2. 弓道の徳育的効果について述べなさい。
  3. 五重十文字について述べなさい。
  4. 詰合い・伸合いについて述べなさい。

共通問題

  1. 弓、矢の名称について。(弓の各部所・節の名称、矢の各部所・節の名称)
  2. 次の弓道用語について、仮名をふり、簡単に説明しなさい。
    矢束, 甲矢, 蹲踞, 三手繰り, 揖, 角見, 末弭, 板付, ヤゴロ 丹田
引用元:秋田県弓道連盟

2008年度秋田県弓道連盟審査


茨城県(2007年度※2008年度は不明)

下記より2問出題

無指定・初段

  1. 弓道の好きな点を述べなさい。
  2. 弓道人としての弓道場でのマナーについて述べなさい。
  3. あなたは危険防止の為どんな事を心掛けていますか。
  4. 射法八節を順番に書き、「足踏み」について述べなさい。
  5. 「胴造り」について述べなさい。
  6. 弓構えの動作について述べなさい。
  7. 弓道を志した動機について述べなさい。
  8. 的前に立って的中したときの観想を述べなさい。

弐段・参段

  1. 弓道を修錬して感じた事を述べなさい。
  2. 審査を受ける意義について述べなさい。
  3. 胴造りについて述べなさい。
  4. 弓構えについて述べなさい。
  5. 引き分けについて述べなさい。
  6. 会について重要なことを述べなさい。
  7. 残心(身)について述べなさい。
  8. 基本体を列記し、腰かけた姿勢について述べなさい。

四段

  1. 矢番え動作について述べなさい。
  2. 基本体の必要性について述べなさい。
  3. 呼吸(息合い)について述べなさい。
  4. 伸び合い、詰め合いについて述べなさい。
  5. 審査を受ける意義について述べなさい。
  6. 礼について述べなさい。
  7. 胴造りの重要性について述べなさい。
  8. 縦線の重要性について述べなさい。
引用元:亀城弓道会

茨城県の審査&大会


石川県(2008年度)

*下記問題のほかに当日の開会式での審査委員長の挨拶から出題される場合もございます。

初段

  1. あなたが弓道を始めた動機について述べてください。
  2. あなたが弓道を始めてよかったと思うことについて述べてください。
  3. 弓道修練があなたの生活に及ぼす影響について述べてください。
  4. 危険防止のためどのような点に注意して修練しているか述べてください。
  5. 射法八節を列記し「足踏み」について説明してください。
  6. 射法八節を列記し「胴造り」について説明してください。
  7. 射法八節を列記し「弓構え」について説明してください。
  8. 射法八節を列記し、簡単に説明してください。
  9. 執弓の姿勢について説明してください。

弐段

  1. あなたの弓道修練の目標を述べてください。
  2. 弓道修練があなたの生活に及ぼす影響について述べてください。
  3. 最近の弓道修練の中で最も苦労している点について述べてください。
  4. 危険防止のためどのような点に注意して修練しているか述べてください。
  5. 射法八節を列記し「弓構え」について説明してください。
  6. 射法八節を列記し「引き分け」について説明してください。
  7. 射法・射技の基本を列記し、その中の基本体型について説明してください。
  8. 跪坐の姿勢について説明してください。
  9. 執弓の姿勢について説明してください。

参段

  1. あなたの弓道修練の目標を述べてください。
  2. 弓道修練があなたの生活に及ぼす影響について述べてください。
  3. 危険防止のためどのような点に注意して修練しているか述べてください。
  4. 射法八節を列記し「弓構え」について説明してください。
  5. 射法八節を列記し「引き分け」について説明してください。
  6. 会における「詰合い」と「伸合い」について説明してください。
  7. 基本動作の注意点について説明してください。
  8. 射法・射技の基本を列記し、その中の基本体型について説明してください。

四段

  1. あなたの弓道修練の目標を述べてください。
  2. 弓道修練があなたの生活に及ぼす影響について述べてください。
  3. 危険防止のためどのような点に注意して修練しているか述べてください。
  4. 会における「詰合い」と「伸合い」について説明してください。
  5. 基本動作の注意点について説明してください。
  6. 射法・射技の基本を列記し、その中の基本体型について説明してください。
  7. 失の処理の3原則を書き、弦が切れた場合の処理方法について説明してください。
  8. 介添えの心得について説明してください。
引用元:石川県弓道連盟

平成20年度弓道審査学科問題


静岡県(2008年度)

平成20年度(4月〜3月)当県連主催の地区審査会の学科審査問題は、下記から2問出題します。受審段位以下の開題がすべて出題対象になります。(例;弐段受審の場合は無指定・初段・弐段に提示してある問題から2間出題)
配点は1問50点とし、2問で100点とする。60点以上を合格とする.(無指定受容者が術科の審査で級位に判定された者は、この限りでない)

無指定

  1. 弓道を学んであなたの生活に、良い影響を与えていることについて述べなさい。
  2. あなたは弓道を通してどんなことを身につけたいと思いますか。
  3. 射法八節を順序よく書き、そのうちの1つについて説明しなさい。
  4. 道場内における心得と注意点について述べなさい。
  5. 「執弓の姿勢」について述べなさい。

初段

  1. あなたは、どのような心構えで普段の稽古をしていますか。
  2. 現在のあなたの弓道修練の目標と、それに対して行なっていることを述べなさい。
  3. 「引分け」の留意点について述べなさい。
  4. 射場内における危険防止の留意点を述べなさい。
  5. 巻藁絆習(稽古)の効用と留意点について述べなさい。

弐段

  1. 日常の稽古の中で、あなたが特に努力していることについて述べなさい。
  2. 弓道修練の中から学んだことについて述べなさい。
  3. 「射法・射技の基本」とついて述べなさい。
  4. 「引分け」の留意点を述べなさい。
  5. 基本動作の心得について述べなさい。

参段

  1. 弓道修練の理念を、あなたのことばで説明しなさい。
  2. 基本動作の心得について述べなさい。
  3. 「五部の詰」について述べなさい。
  4. 入退場の心得と注意点について述べなさい。
  5. 基本体型について述べなさい。

四段

  1. 「射即人生」ということばを、あなたの日常生活と関連させて述べなさい。
  2. 現代弓道の修練の眼目(大切な所・かなめ)について述べなさい。
  3. 「三重十文字」の重要性について述べなさい。
  4. 「失」の心得(三原則)とその処理方法について説明しなさい。
  5. 「呼吸(息合い)」をどのように考えて、実践しているか述べなさい。
引用元:甲賀弓具店

平成20年度弓道審査学科問題


愛知県(2006年度以降)

平成18年4月1日以降、当県連主管の地方審査会の学科試験は下記問題から出題する。

  1. 設問は一般問題と射技問題に区分し、それぞれの問題から一問づつ出題する。
  2. 配点は一問50点とし、2問で100点とする。
  3. 解答時間は30分以上60分以内とし、その時の審査会で決められた時間内に解答する。
  4. 学科試験は60点以上を合格とする。(行射の審査で級位と判定された者はこの限りではない)

無指定・初段

一般問題
  1. 弓道をやっていてよかったと思うことを書きなさい。
  2. 弓道を始めた動機について述べなさい。
  3. 弓道を学ぶ目的ついて記述しなさい。
  4. 弓道を通してどんなことを身につけたと思いますか。
  5. 危険防止について、どんなことに注意していますか。
射技問題
  1. 射法八節を書きなさい。
  2. 基本の姿勢と基本の動作を列記しなさい。
  3. 「執弓」について述べなさい。
  4. 正しい「足踏み」の仕方を書きなさい。
  5. 「胴造り」について述べなさい。
  6. 次の用語にふりがなをつけなさい。(この中の字句より10問出題する)
    袴, 弓道衣, 足袋, , 矢摺籐, 本弭, 末弭, 中仕掛, ユガケ,
    甲矢, 乙矢, 板付, 矢束, 巻藁, 霞的, 開き足, 三息, 揖,
    物見, 弓倒し, 角見, 口割り, 射位, 本座, 跪坐 

弐段〜四段

一般問題
  1. 弓道の最高目標について述べなさい。
  2. 審査を受ける心構えと意義について述べなさい。
  3. 弓道を学び実生活においてためになったことを述べなさい。
  4. 後輩を指導する場合の注意点について述べなさい。
  5. 弓道が、スポーツとして優れている点について述べなさい。
射技問題<弐段・参段>
  1. 「基本の姿勢」を列記し、簡単に説明しなさい。
  2. 基本の動作の様式8つを書きなさい。
  3. 基本の動作の心得について述べなさい。
  4. 「五重十文字」について述べなさい。
  5. 「弓構え」について述べなさい。
  6. 引き分けの目的と仕方について述べなさい。
  7. 「三重十文字」について述べなさい。
  8. 「残身(残心)」について述べなさい。
  9. 次の用語にふりがなをつけなさい。(この中の字句より5問出題する)
    虎口, 角見, 弓懐, 胸弦, 矢束, 弓返り, 五胴, 三息, 揖,
    外竹, 内竹, 板付, , 射位, 本座, 跪坐, 蹲踞, アヅチ,
    開き足, 生気体, 矢所, 霞的, 星的
射技問題<四段>
  1. 体配の重要性について述べなさい。
  2. 三位一体について述べなさい。
  3. 基本動作を列記し、注意点について述べなさい。
  4. 坐射と立射の正しい「足踏み」について述べなさい。
  5. 息合い・目づかいについて述べなさい。
  6. 「胴造り」の重要性について述べなさい。
  7. 会の錬成について述べなさい。
  8. 伸び合い・詰め合いについて述べなさい。
  9. 理想の離れについて述べなさい。
  10. 失の処理方法と留意すべき点について書きなさい。
引用元:-嗚呼、弓道日誌2008-

愛知県弓道連盟 学科試験問題集 無指定、初段

弐段以降は投稿による。


岐阜県(2008年度)

  1. 設問は3区分として当該段位別に2問出題する。
  2. 配点は1問50点 2問で100点とする。
  3. 学科試験は60点以上を合格とする。(実技で級位に判定された者は、この限りにあらず)
  4. 解答時間は30分以上60分以内とし、その時の審査会で決められた時間内に解答する。

無指定・初段

  1. あなたは危険防止について、どのようなことに注意していますか。
  2. 弓道を学ぶ目的について記述しなさい。
  3. あなたが弓道をして良かったと思う点を述べなさい。
  4. 弓道を始めた動機について述べなさい。
  5. 射法八節を列記しなさい。
  6. 基本の姿勢と基本の動作を列記しなさい。
  7. 「胴造り」について述べなさい。
  8. 「執弓」について述べなさい。
  9. 正しい「足踏み」の仕方を書きなさい。
  10. 次の用語にふりがなをつけなさい。(この語句より出題する)
    袴, 足袋, 礼記, 矢束, 角見, 揖, 霞的, 巻藁, 末弭, 開き足, ユガケ, 候串, 跪坐, 中仕掛, 板付, 弓道衣, 甲矢, 乙矢, 射位, 本座, 矢摺籐, 口割, 物見

弐段・参段

  1. 審査を受ける心構えと意義についてのべなさい。
  2. 弓道を学び実生活において、ためになったことを述べなさい。
  3. 「三重十文字」について述べなさい。
  4. 「残身(残心)」について述べなさい。
  5. 基本動作の心得について述べなさい。
  6. 引分けの目的と仕方について述べなさい。
  7. 基本の動作の8つを書きなさい。
  8. 「弓構え」について大切な点を述べなさい。
  9. 「五重十文字」について説明しなさい。
  10. 次の用語にふりがなをつけ、簡単に説明しなさい。
    虎口, 蹲踞, , 弓懐, 弦道, 矢色, 三息, 上押, 霞的, 星的, アヅチ, 胸弦, 矢所, 弓返り, 外竹, 矢束, 五胴, 開き足, 射詰競射, 遠近競射, 総射数法

四段

  1. 後輩を指導する場合の注意点について述べなさい。
  2. 「会」の構成について述べなさい。
  3. 理想の離れについて述べなさい。
  4. 体配の重要性について述べなさい。
  5. 弓道の最高目標について述べなさい。
  6. 基本の動作を列記し注意点を述べなさい。
  7. 失の処理方法と留意すべき点について述べなさい。
  8. 三位一体について述べなさい
  9. 息合い・目づかいについて述べなさい。
  10. 詰合い・伸合いについて述べなさい。
引用元:岐阜県高体連弓道専門部

審査筆記問題 平成20年以降 参考資料


三重県(2006年度・2008年度は不明)

平成18年4月以降三弓連主催の地方審査会の学科試験問題は、下記の問題集より出題します。

  1. 設問は4区分とし、弐段〜四段別に下記より2問出題し、配点は1問50点で2問100点とする。
  2. 解答時間は40分以上60分以内とし、そのときの審査会で決められた時間内に解答する。
  3. 学科試験は60点以上を合格とする。(術科で級位に判定された者は、この限りにあらず。
  4. 無指定〜初段は、3問出題し、1問の配点50点。文書中の空白部分 に適した言葉を入れる問題とふり がなを付ける問題を10問づつ出題し、配点は25点づつで計50点で合計100点である。

無指定・初段

  1. あなたが、弓道を志した動機はなんでしたか。
  2. 弓道を始めて感じたことを述べなさい。
  3. あなたは危険防止について、どんなことに注意いてますか。
  4. 弓具の取り扱いについて、(1)弓、(2)矢、(3)ゆがけ、の3つに分けてそれぞれの注意点を述べなさい。
  5. あなたは毎日どのように弓道の練習に取り組んでおりますか。毎日の練習方法と気を付けている点を述べなさい

無指定・初段 穴埋め/振り仮名問題

次の文書の空白部分に適した言葉を入れなさい。10箇所設問します。1箇所/2.5点です。

A) 爪立って腰をおろした姿勢(跪坐・蹲踞)
坐っての爪立って姿勢を跪坐といい、いつでも次の動作に移ることのできる構えである。物を持ったときは、物を持った方の膝を生かす。両方に物を持ったときは主たるもの(弓矢の場合は弓)を持った方の膝を生かす。膝を立てるのではない。膝を生かした場合の大腿部の角度は約四十五度、膝頭と床との間隔は掌がはいる程度である。これは持った用具を体の一部と心得、生命が通っていなければならないために「生かす」ということばを使っている。足は双方そろい、踵が開かないようにつけ、爪先はなるべく体の内側に入ること。
1) 足踏み
「足踏み」は、弓を射る場合、その基礎となる最初の足の踏み方−足がまえ−である。矢が正しく的にあたるためには、まず正しい姿勢を作ることが必要で、そのためには正しい足踏みをしなければならない。単なる足開きではない。「足踏み」は、射位(弓を射る位置)で脇正面に向って立ち両足先を的の中心と一直線上に外八文字に踏み開く動作である。その角度は約60度で、両足先の間隔はおよそ自己の矢束とする。
2) 胴造り
「胴造り」は、「足踏み」を基礎として両脚の上に上体を正しく安静におき、腰を据え、左右の肩を沈め、脊柱および項を真直ぐに伸ばし、総体の重心を腰の中央におき、心気を丹田におさめる動作である。この場合、弓の本弭は左膝頭におき、右手は右腰の辺にとる。以上の動作と配置によって全身の均整を整え、縦は天地に伸び、横は左右に自由に働けるような、やわらかい且つ隙のない体の構えを作るとともに気息をととのえることが肝要である。こうした沈静的な動作へ移る前提であり、「胴造り」は始終行射の根幹となり、射の良否を決定する。「胴造り」は、外面的には一見きわめて単純な動作のようにみえるが、内面的にはまことに重要なものである。
3) 弓構え
「弓構え」は、いよいよ射の活動に移る直前の準備動作である。したがって「足踏み」・「胴造り」による基礎体勢を保持しつつ、呼吸を整え気力を充実して動作しなければならぬ。「弓構え」には、正面の構えと斜面の構えとがある。いずれも「弓構え」の中には、「取懸け」「手の内」「物見」の三つの動作が含まれている。すなわち、正面(射手の顔は弓と弦との間にある)でユガケの拇指を弦にかけ、三つカケの場合は中指で拇指を押えて人差指を添え、ともに拇指ははねるようにしてやわらかく整える。これを「取懸け」という。左手は正しく弓の握り皮のところを握り、手の内を定める。
4) 打起し
「打起し」は弓を引き分ける前に弓矢を持った左右の両拳を上にあげる動作である。「打起し」には、「正面打起し」と「斜面打起し」との二つの方法がある。
1.正面打起しは、「弓構え」の位置からそのまま静かに両拳を同じ高さに打起こす。
2.斜面打起しは、斜面の「弓構え」から左斜面に打起こす。
「打起し」の高さは約45度を基準とするが、年齢と体格などによって多少違いがある。「打起し」の際は精神身体ともにゆったりと伸び伸びした気持ちで、気息を整え「胴造り」のくずれぬように、また拳に無用な力を入れぬように、矢は常にほぼ水平に且つ体と平行に、両肩は沈むように注意しなければならない。あたかも太陽が静かに昇る境地、無風帯の日に空に煙がゆったりと立ちのぼる風情で、呼吸に合わせて静かに打起こすことがよい。
5) 引分け
「引分け」は、打起こした弓を左右均等に引き分ける動作である。「引分け」は射の運行にあたってその中心となるもので、「引分け」の良否は次にくる「会」「離れ」に大きく影響する。昔は「引取り」と称していたが、射を行う場合、弓を押し弦を引いて弓を左右にひとしく引分けるのであるから、表現どおり現在は「引分け」と称している。引分けの方法には、つぎの三つの様式がある。
(省略)いずれの引分けの場合でも、両拳に高低なくほぼ水平(または矢先がわずかに低い程度)にし、体と平行に運び、矢先が上がらぬよう的に向かって水平を保ちつつ左右均等に引分ける。
6) 会
「会」は形の上では「引分け」の完成された状態をいうが、射手の心理からいえばむしろ無限の「引分け」である。今までの諸段階はこの「会」に到達するために行ってきたもので、精神・身体・弓矢が渾然一体となり、満を持し気迫をたたえ、間断なく天地左右に伸張して(伸合い)発射の機を熟させる頂点で、まさに弓射の極致である。「会」において重要なことは「詰合い」と「伸合い」である。「会」を構成する根本の条件は縦横十文字の規矩を正しく守ることにあるが、それには「引分け」を正しく行わなければならない。「会」において縦横十文字の規矩を堅持し、五重十文字が構成され、天地左右に伸び合うためには要所要所の詰合いが十分でなければならない。したがって詰合い・伸合いが良射を生む絶対的条件である。
7) 離れ
「会」が完成されると「離れ」が生じる。「離れ」は発射である。すなわち体の中筋から左右に開くように伸張し、気合いの発動とともに矢が離れていく状態をいう。「会」と「離れ」は、「会者定離」という仏教語から転用されたといわるように不離一体のもので、会では力がまとまり、充実して、一本の矢に移され、「離れ」を生じるのである。したがって、「離れ」は自然の離れでなくてはならない。離すのではなく、離されるのでもない。これをたとえていえば、葉末にたまった雨露が自然に地に落ちる−すなわち、機を熟して自然に離れるものでなければならない。
8) 残心(残身)
矢の離れたあとの姿勢をいう。離れによって射は完成されたのでない。なお残されたものがある。精神でいえば「残心」、形でいえば「残身」である。「残心(残身)」は「離れ」の結果の連続であるから、「離れ」の姿勢をくずさず、気合いのこもったまま体は天地左右に伸張し、眼は矢所の着点に注いでいなければならない。「残心(残身)」射の総決算である。体形厳然として、縦横十文字の規矩を堅持していなければならない。前述のように、一貫した射が立派に完成されたときは、「残心(残身)」も自然立派であり、弓倒しも生きてくる。「残心(残身)」の良し悪しによって射全体の判別ができるし、射手の品位格調も反映する。
9) 次の用語にふりがなをつけなさい。(この中の語句より10問出題する。1問 2.5点です)
虎口, 走り羽, 丹田, 胸弦, 息合, 角見, 進退周還, 本弭, ,
矢束, 矢摺籐, 関板, 候串, 末弭, 弦道, 会者定離, 内竹, ユガケ,
外竹, 脇正面, 大前, 上座, 膝頭, 弦輪, 基本体型, 伸合, アヅチ,
弓手, 射付節, 中筋, 弦音, 坐射, 三息, 金体白色, 妻手, 揖,
執弓, 弓構え, , 霞的, 射手, 甲矢, 鉄石相剋, 弦枕,

弐段

  1. 審査を受ける心構えと意義を述べなさい。
  2. 弓具の取り扱えについて、(1)弓 (2)矢 (3)ユガケの三つに分けてそれぞれ注意する点を述べなさい。
  3. あなたの弓道修練をしている中で、今最も苦労している点を述べなさい。
  4. あなたは毎日どのように弓道の練習に取り組んでおるますか。毎日の練習方法と気を付けている点を述べなさい
  5. 三位一体について記し、説明しなさい。
  6. 危険防止について述べなさい。
  7. 教本に示してある、基本の姿勢・基本の動作を列記しなさい。
  8. 巻藁練習の効用について述べなさい。
  9. 射法八節を列記し『足踏み〜残身(心)』を簡単に説明しなさい。『  』の内容はその都度一節を替える。
  10. 三重十文字について述べなさい。
  11. 五重十文字について述べなさい。

参段

  1. 射の上達を図るためにどういう鍛錬を行っていますか述べなさい。
  2. 巻藁練習の効用について述べなさい。
  3. あなたの「生活と弓道」について述べなさい。
  4. 五胴について述べなさい。
  5. 射法・射技の基本を列記し簡単に説明しなさい。
  6. 大三と引分けの重要性について述べなさい。
  7. 三重十文字と五重十文字について説明しなさい。
  8. 入退場の心得を述べなさい。
  9. 教本に示してある、動作の注意点を列記し簡単に説明しなさい。
  10. 会における詰合い・伸合いについて述べなさい。

四段

  1. 平常心とは如何なることか述べなさい
  2. 手の内の矢に及ぼす影響について述べなさい。
  3. 「離れ」と「残心(身)」について述べなさい。またあなたはどのような離れと残心(身)を理想として、日々練習していますか。
  4. 「呼吸(息合い)」について説明し、あなたはどのように実践しているか述べなさい。
  5. 失の処理方法と留意点(三原則)を述べなさい。
  6. 五重十文字のついて述べなさい。
  7. 体配の重要性について述べなさい。
  8. 指導者としての心構えを述べなさい。
  9. 縦横十文字の規矩とは何をいうのか
  10. 引く矢束、引かぬ矢束、ただ矢束とは何をいうのか
引用元:三重県弓道連盟

平成18年段級審査学科問題


滋賀県(2008年度)

平成20年度 第3回地連審査会(11/16)

1級
  1. 射法八節を列記し、「足踏み」について述べなさい。
初・弐段
下記3問の内2問を出題する。
  1. 射法八節を列記し、「胴造り」の重要性について述べなさい。
  2. 基本体(基本の姿勢、基本の動作)を列記し、「歩行中の回り方」について説明しなさい。
  3. 危険防止について、あなたが心掛けている点について述べなさい。
参・四段
下記3問の内2問を出題する。
  1. 「五重十文字」について述べなさい。
  2. 射法八節を列記し、「会」について述べなさい。
  3. 学科審査の必要性について述べなさい。

平成20年度 第2回地連審査会(9/14)

1級
  1. 射法八節を列記し、「執弓の姿勢」について述べなさい。
初・弐段
下記3問の内2問を出題する。
  1. 射法八節を列記し、「打起し」について述べなさい。
  2. 基本体(基本の姿勢、基本の動作)を列記し、「立ち方」について説明しなさい。
  3. 弓道修練において、あなたが心掛けている点について述べなさい。
参・四段
下記3問の内2問を出題する。
  1. 「目づかい」について述べなさい。
  2. 「引分け」の重要性と注意点について述べなさい。
  3. あなたの弓道修練の目標について述べなさい。

平成20年度 第1回地連審査会(5/11)

1級
  1. 射法八節を列記し、「足踏み」について述べなさい。
初・弐段
下記3問の内2問を出題する。
  1. 「三重十文字」について述べなさい。
  2. 基本体(基本の姿勢、基本の動作)を列記し、「歩き方」の注意点について述べなさい。
  3. 弓道場でのマナーについて述べなさい。
参・四段
下記3問の内2問を出題する。
  1. 「射を行う態度」について述べなさい。
  2. 足踏み・胴造りが射に及ぼす影響について述べなさい。
  3. 審査を受ける意義について述べなさい。

平成19年度 第3回地連審査会(11/18)

1級
  1. 射法八節を列記し、「足踏み」について述べなさい。
初・弐段
下記3問の内2問を出題する。
  1. 射法八節を列記し、「胴造り」の重要性について述べなさい。
  2. 基本体(基本の姿勢、基本の動作)を列記し、「歩行中の回り方」の注意点について述べなさい。
  3. あなたが弓道を修練して良かった点について述べなさい。
参・四段
下記3問の内2問を出題する。
  1. 「息会い」について述べなさい。
  2. 「会」における「詰合い」と「仲合い」について述べなさい。
  3. 学科審査の重要性について述べなさい。

平成19年度 第2回地連審査会(9/9)

1級
  1. 射法八節を列記し、「執弓の姿勢」について述べなさい。
初・弐段
下記3問の内2問を出題する。
  1. 射法八節を列記し、「打起し」について述べなさい。
  2. 基本体(基本の姿勢、基本の動作)を列記し、「揖」の動作について述べなさい。
  3. 危険防止についてあなたが心掛けている点について述べなさい。
参・四段
下記3問の内2問を出題する。
  1. 「五重十文字」について述べなさい。
  2. 射法八節を列記し、「会」について述べなさい。
  3. あなたの弓道修練の目標について述べなさい。

平成19年度 第1回地連審査会(5/13)

1級
  1. 射法八節を列記し、「足踏み」について述べなさい。
初・弐段
下記3問の内2問を出題する。
  1. 射法八節を列記し、「胴造り」の重要性について述べなさい。
  2. 基本体を列記し、「立ち方」について述べなさい。
  3. 弓道修練において、あなたが心掛けている点について述べなさい。
参・四段
下記3問の内2問を出題する。
  1. 「五重十文字」について述べなさい。
  2. 「引分け」の重要性と注意点について述べなさい。
  3. 審査を受ける意義について述べなさい。

平成18年度 第4回地連審査会(2/11)

初・弐段
下記3問の内2問を出題する。
  1. 「基本の姿勢」について述べなさい。
  2. 射法八節を列記し、「足踏み」の重要性について述べなさい。
  3. あなたが弓道を修練して良かった点について述べなさい。
引用元:おおつきゅう

大阪府(2008年度)

下記の問題A及びBから各1問(合計2問)を出題します。 400字程度で回答できるように準備をしてください。なお、問題は多少異なる場合及びこれ以外に出題される 場合があります。 「弓道教本ー第一巻」等を熟読し学科問題に備えて下さい。

問題A

  1. 「射法八節」を列記して、簡単に説明してください。[初]
  2. 「足踏み」は弓を射る場合、その基礎となる最初の足の踏み方ですが、正しい「足踏み」の仕方を書きなさい。[初]
  3. 「射法八節」を列記して、「」について説明せよ。(「」内には八節の言葉が入る) [弐, 参, 四]
  4. 「竹矢」を図示し、矢を構成している各部の名称を記してください。[初, 弐, 参, 四]
  5. 「和弓(竹弓)」を図示し、その特徴を説明しなさい。[初, 弐, 参, 四]
  6. 「会を構成する条件」について述べてください[弐, 参, 四]
  7. 「呼吸(息合い)」について述べてください[参, 四]
  8. 「道場内における歩行」について述べてください。[参, 四]
  9. 「基本体型(縦横十文字と五重十文字)」について述べてください[参, 四]
  10. 「三重十文字」について述べてください[参, 四]
  11. 「五重十文字」について述べてください[参, 四]

問題B

  1. 「巻藁練習の効用」について述べてください。[初, 弐, 参]
  2. 弓道を始めた動機と現在感じていることを述べなさい[初, 弐]
  3. 「あなたは、なぜ審査を受けるのか」その理由を述べてください[初, 弐]
  4. 「弓道における危険防止」について、防止に必要な事項を10項目以上列記しなさい[初, 弐]
  5. 「学科試験について注意すべき点」を述べてください[弐, 参]
  6. 「あなたの友人(家族)に弓道を勧める文章」を書きなさい[弐, 参, 四]
  7. 「弓道における危険防止」の為の対策を述べてください[参, 四]
  8. 「弓道審査で学科審査」はなぜ必要か述べてください[参, 四]
  9. 「あなたが日々の練習で特に気をつけている点」について述べてください[参, 四]
  10. 「弓道と生活の関連」について述べてください[四]
  11. 「審査を受ける心構えと意義」について述べてください[四]
引用元:住吉弓友会

平成20年度弓道審査学科問題


島根県(2008年度)

本年度の地方審査実施にあたり、学科問題を内示して、この中から各2問出題することとしました。弓道教本・弓道誌・弓道指導のてびき等を参考に勉強してください。

初段

  1. 弓道を学んでよかったと思うことを述べよ
  2. あなたの弓道修練の目的について述べよ
  3. 弓道を志した動機について述べよ
  4. あなたは危険防止についてどんなことに注意していますか
  5. あなたがスポーツとして弓道を選んだ理由について述べよ
  6. 射法八節を列記し、それぞれを簡単に説明せよ

弐段

  1. 生活(学業・仕事)と弓道の両立について述べよ
  2. 正しい射形がいかに大切かを述べよ
  3. 危険防止にはどんな対策が必要か述べよ
  4. 射法八節を列記し、足踏みについて述べよ
  5. 射法八節を列記し、胴造りについて述べよ
  6. 射法八節を列記し残心(身)について述べよ

参段

  1. 射を行う場合の平常心について述べよ
  2. 弓道修練の実生活への応用について述べよ
  3. 日々の練習の心がけについて述べよ
  4. 「基本体」を列記し説明せよ
  5. 基本動作の留意点について述べよ
  6. 巻藁練習の効用について述べよ

四段

  1. 射を行う心構えと態度について述べよ
  2. 生涯スポーツとしての弓道について述べよ
  3. 「礼記射義」について述べよ
  4. 五重十文字について述べよ
  5. 失の心得と処理方法について述べよ
  6. 弓具の取り扱い方法について述べよ

◎用語問題

下記の弓道用語に「ふりがな」を付し、簡単に説明せよ

射法訓, 射位, 脇正面, 板付, 甲矢, 礼記・射義, 本座, 角見, , 乙矢, 霞的, 的前, 末弭, 中仕掛, 射手, 星的, 的正面, 本弭, 射礼, 介添

引用元:島根県弓道連盟

平成20年度弓道審査学科問題


広島県(2007年度)

初段

射法八節及び一般教養問題から出題

弐段

弓道教本第一巻の「190、191、192ぺ一ジ」及び射法八節から出題

参段・四段

  1. 基本の姿勢を列記して要点をの述べなさい。
  2. 基本の動作を列記して要点を述べなさい。
  3. あなたは危険防止につてどんなことに注意していますか。
  4. 「正しい射形」はいかに大切かを述べなさい。
  5. 「進退周遷必ず礼にあたる」について述べなさい。
  6. 「間」について述べなさい。
  7. 持的射礼の入退場動作について述べなさい。
  8. 「離れ」はいかにあるべきか述べなさい。
  9. 射法・射技の基本ついて述べなさい。
  10. 失の処理の三原則について述べなさい。
  11. 執り弓の姿勢について述べなさい。
  12. 詰合い・伸び合いについて述べなさい。
  13. 弓道の徳育的効果について述べなさい。
  14. 「大三」と「引き分け」の重要性について述べなさい。
  15. 持的射礼の注意点を述べなさい。

◎用語問題

下記の弓道用語に「ふりがな」を付し、簡単に説明せよ

三重十文字, 五重十文字, 五胴, 入木・出木, 裏反り, 張顔, 内竹外竹, 側木, 関板, 籐頭, 鳥打, 道宝, 末矧本矧, , 弓摺羽, 弦枕, 矢束, 本座射位, 礼・揖, 肘力(中力), 虎口, 角見, 掌根, 弦道, 矢口, 矢色, 水流れ, 大前・落, 礼記射義, 射法訓

引用元:安佐南SC弓道部

平成19年度実施の地方審査の学科試験問題に付いて


高知県(2008年度)

初段・弐段

一般問題
・ あなたが弓道を始めた目的を述べよ。
・ 弓道入門の動機について述べよ。
・ 弓道を学んで良かったと思う点について述べよ。
射技問題
・ 執弓の姿勢について述べよ。
・ 足踏みについて述べよ。
・ 胴造りについて述べよ。

参段・四段

一般問題
・ 弓道修練の目標について述べよ。
・ 弓道を修練する際にあなたが特に苦心している点について述べよ。
射技問題
・ 三重十文字について述べよ。
・ 五重十文字について述べよ。
引用元:高知県弓道連盟

平成20年度段位審査学科試験問題


福岡県(2008年度?)

*下記の一般問題(初〜四段共通)、射技問題の中から各問題1問を学科試験問題として出題します。

一般問題

  1. 弓道修練において、あなたが一番苦心している点を述べてください。
  2. 弓道をどのような気持ちで取り組んでいますか。
  3. 弓道が他のスポーツに比べて、特に優れている点について述べてください。
  4. 弓道を学んで、良かったと思う点について述べてください。
  5. これからの学生弓道は、どのようにあるべきか述べてください。
  6. 弓道があなたの生活にどのような影響を与えたか、経験したことを述べてください。
  7. あなたの弓道修練目標に対して、どのような練習を行っていますか。
  8. 弓道の審査や射会に参加したとき、感じたことを述べてください。
  9. 道場で練習を行うとき、危険防止はどのように行っていますか。
  10. 弓道審査で、学科試験の必要性について述べてください。

射技問題(初段・弐段)

  1. 射法八節を列記し、(〜について)説明してください。
  2. 正しい姿勢、射形がいかに大切かを述べてください。
  3. 基本体を列記し、説明してください。
  4. 巻藁練習はなぜ必要ですか、その効用について説明してください。
  5. 胴造りの重要性について述べてください。
  6. 三重十文字、五重十文字を列記し、説明してください。
  7. 行射中に、的を見るときは何回ありますか。それはいつですか、説明してください。
  8. 的前と巻藁前とでは、感じ方がどのように違うか、説明してください。
  9. 引分けを行うときは、どこに注意して引分けていますか。
  10. 入場、退場の動作は、どのように行っていますか。

射技問題(参段・四段)

  1. 失(弓、矢、弦)をしたとき、処理の方法を述べてください。
  2. 詰合い、伸合いについて述べてください。
  3. 体配の重要性について述べてください。
  4. すべての動作における、呼吸・目使い・残身について述べてください。
  5. 「射即人生」を説明してください。
  6. 基本体の重要性について述べてください。
  7. 会の構成について説明してください。
  8. どのようにしたら良い離れが出来ますか。述べてください。
  9. 縦・横十文字の働きはなぜ重要ですか。説明してください。
  10. 三位一体とはどういうことか説明してください。
引用元:投稿

 


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